千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2023年2月18日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:33 窪山展望公園−−4:41 尾根取付(害獣除け柵)−−4:52 林道−−5:05 送電鉄塔−−5:33 大峯山−−5:51 林道−−6:03 廃林道−−6:17 廃林道終点−−7:09 鏡台山北峰−−7:22 鏡台山−−7:32 富士見台−−7:42 林道−−7:51 送電鉄塔−−8:41 五里ヶ峰−−9:19 送電鉄塔−−9:42 尾根取付(害獣除け柵)−−9:52 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2023年2月18日 日帰り
天候
山行種類一般登山+プチ藪山+プチ雪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望台駐車場を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
冬装備無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
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コメント2ヵ月前に歩いたコースを逆回りに周回。多少の積雪はあっても鏡台山への登り以降はトレースがあるだろうと考えていたが、トレースがあったのは鏡台山から南の林道までと五里ヶ峰以降だけで、鏡台山、五里ヶ峰とも登りでトレースが無く、半端に締まった雪で体重をかけると膝丈まで沈むラッセルで時間も体力も消耗した。今回は北斜面が下りとなる逆回りが正解であった。獣のラッセル跡が無ければ今回のコースは体力切れで途中断念だっただろう


五里ヶ峯から見た常念岳


窪山展望公園駐車場 尾根取付。やや藪っぽい
松くい虫の被害があったのだろうか 林道を横断。画面上方の白いものは自分の息
林道の法面は獣道で突破 往路の尾根は目印が点在
密な灌木藪が現れると送電鉄塔が近い 送電鉄塔
送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景 標高670m付近の岩。左から巻く
標高770m付近の雪。まだ僅か 標高830m付近
大峯山山頂 林道。車が入れる程度の積雪らしい
林道の登山口案内標識。でも廃道化している 獣の足跡
非常に濃い獣の足跡。とても楽に歩けた 標高980mで廃林道に乗る
廃林道終点(標高1040m) 標高1070m付近。獣の足跡でラッセル回避
標高1070m付近の標識 1120m鞍部。積雪が深くなりラッセルがきつい
7時前に日が登る 獣の足跡が無いと地獄のラッセルで時間がかかる
1267m峰(鏡台山北峰) 1267m峰に達しても人間のトレースが無い
1267m峰の下り。南斜面は雪が少ないし固く締まって歩きやすい 鏡台山山頂。ここから人間のトレースが登場
鏡台山から見た後立山。空気の透明度が悪い 南斜面は雪解けが進んでいる
富士見台(露岩)。カモシカの足跡あり 富士見台から見た後立山
標高950mの林道。坂城町側のみ轍があった
上田側は轍無し。五里ヶ峰へのトレースも無し
標高920mの送電鉄塔 自分のトレース。半端な雪の締まりで非常に疲れた
標高980m付近。獣の足跡が無く激ラッセル中 標高1060mから見た五里ヶ峯山頂
分かりにくいが膝丈近いラッセル 五里ヶ峯への最後の登り
五里ヶ峯山頂
五里ヶ峯から見た西側の展望
五里ヶ峯から見た後立山
五里ヶ峯から先は真新しい足跡あり 五里ヶ峯北側直下のトレース。ラッセルが厳しかっただろう
標高950m付近 920m鞍部
971m峰への登り 971m峰
942m峰 875m峰
850m肩の送電鉄塔 送電鉄塔から見た常念岳
送電鉄塔から北尾根に入る。獣のトレースあり 標高770m付近
標高610m付近。倒木が目立つ 標高530m付近
標高520m付近。最後の倒木群 標高430mで尾根が終了
害獣対策フェンスの角に出入口あり 果樹園に出て車道歩き
新田地区から見た大峯山 新田地区から見た五里ヶ峯方面
窪山展望公園駐車場


 ここ最近はずっと近場の茶臼山登山の連続だったが、これは積雪が大きな要因の一つだった。しかしここ1週間はまとまった積雪は無く、気温が高い日があって山ではかなり雪解けが進んだと思われた。まだ日本海側の豪雪地帯は激ラッセルの雪質と積雪量であろうが、長野市近郊で茶臼山より少しばかり標高が高い山なら問題ないと判断した。

 そこで今週の行先は2ヵ月前に歩いた千曲市の鏡台山と五里ヶ峯とした。最高標高は鏡台山の1200m強であるが、位置的には茶臼山より東にあって強い冬型では茶臼山より雪が降りにくい。雪が皆無とは言わないがラッセルが必要なほど雪は無いと予想した。もし雪があっても鏡台山の北側で鞍骨山との縦走路に出ればその後はずっと登山道が続くのでトレースがあるだろう。

 2ヵ月前は窪山展望公園に駐車して車道を南に歩いて五里ヶ峯から西に延びる稜線に上がり、五里ヶ峯、鏡台山、大峯山と歩いて窪山展望公園に戻ったが、今回は逆回りとした。これは最初に最高点である鏡台山に登り、その後は基本的に下りが続くので体力的に楽であると考えたからだ。それに大峯山への登りは南斜面で雪は無いだろうし、暗い時刻は登りが続くのでルートミスしにくいのも利点である。

 通勤以外で車を使うのは久しぶりである。つい最近になってカーナビが故障して立ち上がらなくなってしまった。安物のカーナビだったが10年程度持ったので充分に減価償却できたであろう。これまでに細かな故障はいくつかあったが(ドライブレコーダのカメラを認識しなくなった、高温で暴走する、電源ジャックの接触不良)、全く使えなくなったのは初めてであった。窪山展望公園までのルートは1度だけ運転したことがあり基本ルートは分かっているが、真っ暗な時間ではカーナビ無しでは予想外に苦労。それでもどうにか到着できた。今後のことを考えると新調する必要がある。

 まだ夜明け前なので駐車場に他の車は皆無。外気温は車の温度計では-3℃であり、晴れている割には気温は高めであった。茶臼山よりは時間がかかるだろうか装備は茶臼山と同じとして防寒長靴に安物のカッパをのいでたちである。気温が高いので本格的な登りが始まったらカッパを脱ぐことになりそうだ。

 地形図を見ながら大峯山への登りに使う尾根取り付きへ向かう。2ヵ月前に歩いたルートなので分かりやすいが、最後は果樹畑の中の農道のような細い道なので迷わないよう要注意。しかし好天でありシルエットで尾根が見えているので大まかな場所は分かる。

 畑の横の作業道のような細い道から害獣除けの低い柵沿いに入り、柵を跨ぎ越えて尾根に取り付く。やや灌木藪っぽいが濃くはないので隙間の多い場所を適当に登る。松くい虫の被害に遭った木を伐採してビニールシートで覆ったものがあちこちに見られる箇所は落葉樹が目立つが、伐採が見られなくなると赤松の尾根に変わっていかにも松茸が出そうな植生であるが、止め山の警告表示やテープは見られない。でも常識的に止め山であろう。もちろん真冬の今なら問題なしであるが。

 斜面を横断する林道に出ると反対側の斜面は土の法面でよじ登るのが厄介であるが、獣道を利用して突破する。次は送電鉄塔だがこの周囲は背の高い樹木が伐採されて日当たりが良く、背の低い灌木が密生して藪状態なので厄介である。逆に言えばこの藪が出てくれば送電鉄塔は間近である。送電鉄塔到着時もまだ真っ暗な時間帯であり、千曲市街地の夜景は見えたが北アルプスの白い峰々が見えているのかは分からなかった。

 送電鉄塔以降は際立ったランドマークは無く尾根を登り続ける。予想通り雪はほとんど無くて楽に歩ける。標高800mを越えると薄っすらと雪が現れるが1,2cm程度なので全く問題にならない。大峯山山頂も同程度であった。鏡台山までこの程度ならいいのだが。ここから鏡台山は樹林帯が続くので斜面の様子は全く見えない。

 林道までは緩やかな尾根を登るがやや積雪が増えて足への負担が増え、獣の足跡のトレースが大いに役立つ。また、尾根南直下の雪は締まって歩きやすかったり雪が消えている箇所が多い。林道に出ると積雪は1cm程度と少なく、車の轍があるので下界からここまで車の通行が可能な程度の積雪しかないようだ。

 林道を横断して斜面に取り付くと廃道化した登山道に入るが、雪の上にはうまい具合に尾根上に獣の足跡が続いていてラッセル不要だった。場所によっては人間が歩いても全く沈まないし幅も広く、個々の足跡が分からないくらい非常に濃いトレースがあり、小型の獣ではなく猪以上のサイズの動物の足跡のようだった。雪の上ではまさに高速道路だったが、これはずっと尾根上に続いているわけではなかったのは仕方ない。

 廃林道に乗り終点まで廃林道を歩くが、ここも獣の足跡が多かった。廃林道終点以降も旧登山道の大部分には獣の足跡がありラッセルを回避できた。標高1000m付近で積雪量は足首程度あり、新雪とは違って締まりかけてはいるが体重を支えられるほどではなく、足を置いて体重をかけると沈み込むので非常に疲れる雪質である。積雪が膝丈まであっても茶臼山の雪のようにフカフカであれば足で蹴散らすのは軽いのでラッセルは楽である。

 標高1100mを越えると積雪量は急激に増して長靴と同じ高さまで達するようになり、ラッセルが非常にきつくなった。こうなると獣の足跡は死活問題で、足跡が無い雪の上を歩くのは地獄であった。こうなるとワカンがあった方が圧倒的に楽だろう。まさかここまで積雪が残っているとは予想していなかったのは甘かったし、鞍骨山との尾根が合流しても人間のトレースは皆無のままだったのも想定外。このルートは登山道があっても積雪期は歩く人は少ないようだ。

 鏡台山へ向けて激ラッセルを続けているうちに日の出を迎える。東にはもっと高い山が連なっているので実際の日の出の時刻よりずっと遅い午前7時前後であった。そしてその約10分後に平坦な1267m峰(鏡台山北峰)に到着。もしかしたらこの先は林道から往復した登山者のトレースがあるかもしれないと期待していたが、残念ながらここにもトレースは皆無でラッセルは続く。しかし1230m鞍部への下りは南向きの尾根に変わり日当たりがいい影響で積雪は少ないし、残っている雪は非常に良く締まって乗ってもほとんど沈まず快適に歩ける雪質であった。そうだ、今回の周回ルートは逆回りの方が正解だったのだ。そうすれば最高峰の鏡台山への登りは南斜面となるし、鏡台山、五里ヶ峯とも雪が多く締まっていない北斜面は下りになるのでラッセルは格段に楽だっただろう。出発前の予想ではここまで雪が多いとは考えていなかったのが最大の失敗であった。

 鏡台山山頂への登り返しも地獄のラッセルで、ほうほうの体で鏡台山山頂に到着。山頂一帯には人間の足跡があり林道から往復した登山者は複数いたことが分かる。これで林道までのラッセルの心配は無くなったが、そもそも南向きの尾根の下りでありラッセル不要なのであった。鏡台山山頂は西側が開けて北アルプスを望むことができるが、今日は穏やかで風が弱い影響か空気の透明度が悪く、穂高〜常念山脈は霞んでしまってほとんど見えず、後立山は少しマシであったがデジカメで撮影しても白く霞んでほぼ判別不能であった。

 鏡台山から林道までは雪が少ないし雪質が締まって例えトレースが無かったとしても歩きやすかった。途中の露岩(富士見台)に立ち寄ってみたが人間の足跡は無くカモシカの足跡のみ。わざわざ岩の上に登る意味は何だろうか。ここでも西側の展望が開けるが空気の透明度は悪いままであった。

 林道に到着すると車の轍は坂城町側だけで上田市側には轍が無かった。そして五里ヶ峯まであるだろうと期待していたトレースは無く、再びのラッセルが確定で気が重くなる。ただし、送電鉄塔がある930m鞍部までは下りが続くので楽ができる。実際に一部の区間を除いて楽に歩くことができた。

 送電鉄塔から登りに切り替わると再びラッセルが始まる。こちらは鏡台山と比較して標高は落ちるので積雪は少し減るが獣の足跡は少なく、自分でラッセルする時間はずっと長い。立ち止まって息を整える回数が増えるのは仕方ない。前方に見えている五里ヶ峯のピークがなかなか近付かないのには気が遠くなりそうだった。

 ラッセルを続けて五里ヶ峯直下まで到達し、上田市街地から上がってくる登山道が合流してもトレースは無かったが、最後の登りは積雪が減って一部地面が見えている箇所もあ楽ができた。そしてやっと五里ヶ峯山頂に到着。意外にも1人分の真新しい足跡あり。ここは鏡台山よりも展望が大きく開けているが、やはり空気の透明度が良くないままであった。  新しい足跡の主は北西の有明山方面から往復したようで、山頂の北側巻く道に足跡が続いていた。北斜面に入ると再び膝丈近いラッセルであったが、先人が苦労して付けたトレースのおかげで楽に歩くことができた。私にとっては下りなのでトレースがなくてもそれなりに楽ができたと思うが、トレースがあると格段に楽である。このラッセルの主には942m峰への登りで追い付いた。単独の男性で両手にはストックを持って通常の登山の格好をしていたが、一方の私は長靴に小さなナップザックで登山と言うよりは田舎の近所の散歩の格好である(笑) この人はどこから登ってきたのか不明だが、もしかしたら歴史公園が起点かもしれない。

 雪が深かったのは五里ヶ峯周辺だけで、それ以降は一気に積雪が減ってラッセル不要になった。僅かな標高の差で積雪量が大きく変わっていた。大した雪が無い3つのピークを越えて送電鉄塔に到着。ここで展望が開けるが空気の透明度はさらに悪化していた。

 送電鉄塔からは北に派生する尾根に乗り換える。送電鉄塔周辺は伐採されているのは往路で使用した大峯山への登りの尾根と同じであるが、こちらは灌木藪も伐採されて歩きやすくて助かった。枝尾根に入ると僅かな積雪の上に獣の足跡が多数あった。尾根は主に赤松樹林であり、尾根直上には茸採り用と思われる踏跡あり。止め山らしく荷造り紐が流してある区間もあったが、止め山の警告表示は無かった。

 前回は暗闇の中を登ったが今回は明るい時間帯なので前方が確認でき、下りでもルートに迷うことは無い。倒木が目立つが藪はほぼ無いので歩きやすい尾根である。前回は薄い踏跡を追ったら尾根末端ではなく南斜面から取りついたが、今回は尾根末端まで正確に尾根直上を辿ってみることにした。相変わらず倒木はあるが藪は薄くて危険個所も無く、顕著な尾根分岐が無い一本尾根でルートは分かりやすく、我ながらいい選択であった。

 尾根末端に出ると背丈を越える高さの害獣除けフェンスが尾根をぐるりと取り囲んでいるが、ここには出入口があるのは前回判明していて、その位置はここ(尾根末端)よりも南側である。しかしおそらく尾根末端にも出入口があると予想してフェンスに向かって直進すると予想が当たって出入口の標識がかかった場所に開閉可能な機構があり、針金で3箇所ほど簡易的に固定されていたのでそれを解いて外側へ。もちろん「針金ロック」は元に戻しておく。

 出た場所は果樹園の隙間であった。この付近だと杏の木が中心だろうか。まだ冬場で当然ながら葉は出ていないが、あちこちに軽トラが駐車して農作業中。枝打ちだろうか。振り返れば下ってきた尾根が逆光で見えていた。北側には大峯山。ここからだと山頂東側の小鞍部が良く見えていた。

 日当たりがいい車道を歩いて窪山展望台へ。帰りに登りがあるのは精神的にいやらしいが、ここは大した標高差ではないし傾斜も緩いので疲労は感じずに済んだ。広大な窪山展望台駐車場には私の他にもう1台車があるだけ。ここからは北アルプスは見えないが戸隠連峰は良く見えて、鋭く尖った高妻山が最もよく目立っていた。


 今回の行程は標高差、距離はともかくとしてラッセルが非常にきつかったため、後日の疲労が激しかった。当日の午後はいつものトレーニングコースで中尾山温泉から小松原コースの590m鞍部まで往復したが、この時はまだ大した疲労感は無かったのだが翌日がきつかった。翌日は丸一日雨で(雪ではなく雨になったのは2ヵ月ぶりくらいか?)、朝は本降りでテンションが低かったのでカッパを着て平地の散歩を1時間ほど。平地の歩きなので足の重さは全く感じなかった。午後は雨が小降りになったので前日午後と同じく590m鞍部往復としたが、自転車でのアプローチの登り坂が滅茶苦茶きつかった! 中尾山温泉への登りでは通常よりずっと手前で自転車に乗ったままでは登れなくなり、自転車を押すことになった。中尾山温泉から590m鞍部までの歩きでも息が上がったままとなり、前日よりも格段に疲れた。この翌日も会社の階段の登りがきつかったし、ラッセルで消耗する体力は相当のものだ。

 

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